食道胃管吻合一「縫合不全ゼロ」を目指すために： 縫合不全原因の検討と克服への対策一

摘要

本年，竹内らのグループが2011年のNCD データをもとにわが国の食道癌手術の成績を報告 したが， 30日以内の手術死亡は1.2%であり， 米国の2007~2008年のデータによる8.9%と比 してもはるかにすぐれた成績であることがわかつ た。食道癌手術は今でも高難度の手術であること には変わりがないが，日本の外科医の正確な手術 手技と，多職種との連携によるきめ細かな周術期 管理により，ここまで安全性が向上したと思われ る。