ドップラー環境下におけるLTEランダムアクセス検知アルゴリズムの検討

摘要

移動体通信として第3世代と第4世代間の移行をスムーズに行うために，第3.9世代であるLTE （Long Term Evolution）が急速に普及しつつある．本稿ではLTE端末と基地局間の通信を確立するために最初に行われる動作であるランダムアクセスに着目した．基地局は端末から送信される既知信号の相関を取ることにより端末の検知を行うが，ドップラー環境下では性能が低下してしまう．ドップラー環境下で発生するサイドピークを合成することによって，端末検知能力の向上を計算機シミュレーションにより確認した．