鉄道車両の定期検査と安全性保証への適用例

摘要

新幹線車軸を取り上げ，数値シミュレーションにおいて種々の条件を実物車軸の疲労試験と同一とし，得られた結果から求めた疲労寿命分布の各パラメータを事前分布として，ニれを疲労試験によって得られたデータで修正するペイジアン信頼性解析を行なった、そしてそれにより,先にPFM解析によって得られた走行距離に対する新幹線車軸の破壊確率を修正した．　 新幹線は,年間2億8千万人もの薬害を輸送しており、走行中に車軸が破壊するようなことは，万が一にも許されない。 本稿で述べたような地道な研究と，製造現場およびメンテナンス現場における絶え間ない努力が，車軸の安全件を支えている。