オーステナイト系ステンレス鋼に付与した人工腐食ピットからの疲労き裂発生·進展挙動評価

摘要

オーステナイト系ステンレス鋼に付与した人工腐食ピットからのき裂発生·進展挙動は，腐食ピットを初期欠陥と見なして応力拡大係数範囲を算出することで破壊力学的に評価可能である。正確な腐食ピットの断面形状が不明であっても，光学顕微鏡観察にようて得られる円周方向直径と焦点深度を用いることで的確な応力拡大係数範囲が算出される。また，オーステナイト系ステンレス網に微小欠陥としてドリル穴を採用した場合，ドリル穴からのき裂発生挙動はドリル穴寸法のみから破壊力学的に整理されないことがわかった。