マッサージチェア·アームへのカーボン繊維強化複合材料の適用とマッサージ効果の評価に関する研究

摘要

本研究では，マッサージチェア·アームのCFRP化について検討し，かつ感性工学の観点からマッサージ効果の評価についても検討した結果，以下のような結論を得た。 （1）CFRP製アームを使用することにより，アームに生じる主ひずみ方向を変化させることができ，また各モードによって，その発生現象に特徴が見られた．特にローラーモードではアームの開口角を大きくする現象が起こっていることがわかった．（2）マッサージ効果に対して，ファジィ推論法を用いての評価を行った結果，CFRP製アームを使用することにより，SUS梨アームを使用した場合とは異なったマッサージ効果を得ることがわかった．ローラーモードでは特にCFRP梨アームの評価が高く，もみモードではSUS製アームの評価が高い結果が得られた。 （3）重回帰分析により各モードに対するマッサージ効果を予測するモデル式を作成した結果，マッサージ効果うWord5（気持ちいい一気持ちよくない）の感性値を予測することが可能であることが示された。 なお，本研究をおこなうにあたり，CFRPはサカイ·コンポジット㈱より提供していただいた。 ここにこの土とを記し，感謝の意を表します，