整畦植込み機を利用したチューリップ球根の高品質省力生産技術

摘要

国産のチューリップ球根は、1988年の輸入球根隔離検疫制度の緩和措置以降、安価なオランダ産球根の大量輸入によって流通単価が低下し、販売面で厳しい国際競争を強いられていることに加え、球根生産現場では土壌伝染性病害である微斑モザイク病等が発生し問題となっている。 そのため、球根生産地では省力、低コス卜でかつ病害回遊に有効な栽培技術の開発が求められており、その有力候補として整畦植込み機（写真1）を活用した新しい球根植込み法が考案された。 この植込み方法は、あらかじめ形成された高畦の中に整畦植込み機によって球根を植込hでいくところから〝畦中植込み栽培法″と称されている。 ここでは畦中植込み栽培法の確立に向けて実施された試験の一部を紹介する。