茶殻,コーヒー粕を原料とした低コス卜殺菌技術

摘要

年間、国内の清涼飲料工場からは大量の茶殻やコーヒー柏が排出されている。これらのほとhどは付加価値の低い堆肥として再利用されている。筆者は鉄に対する茶殻およびコ—ヒー粕の還元力とキレ—ト能に注目し、新しい殺菌技術を開発した。本技術で製造した殺菌用資材は二価鉄を含hでおり、ごく低濃度の過酸化水素と反応させることで強力な殺菌効果が得られる。原料は再利用資源なので低コストで製造できる。石灰質アルカリ土壌は世界の耕地面積の約3割を占め、がが高いために土壌中の鉄は不溶性となつて植物は利用することができない。植物は鉄欠乏に陥り生育が阻害される。これを解決するために現在ョーロッパでは、化学合成キレ—トであるEDDHA ．EDDHMAなどが使われている。これらのキレ—ト剤は極めて安定な人工化学物質であることから、土壌や地下水に残留し、環镜への負荷が大きいと考えられる。