レンコン早生新品種「早霞（はやか）」の特性

摘要

茨城県のレンコンは粗生産額が約五五億円、栽培面積が約一、七三〇haで全国の約三〇％を占め、全国第一位の産地である。 おもな産地は霞ケ浦湖岸地帯で、地域特産物としてもっとも重要な作物の一つとなっている。 ところが、近年国際化にともない低価格の輸入レンコンが増加し、農家経営を圧迫している。 これを打開するには消費者ニーズにあった高品質で、栽培性のすぐれた品種を育成する必要がある。 本県では、昭和六十二年に食味の優れた中生品種「霞ケ浦」を育成し、普及に移した。 これに引き続き、現地から要望の高かった早生品種の育成に取り組み、「早霞」を育成し、さらにでの栽培性を明らかにしたので紹介する。