スイカの生理生態と栽培技術(4) 「スイカの雌花の着生と結実、保存花粉の利用技術」

摘要

スイカの結実不良はいずれの作期においても認められ、特に、受粉期が梅雨期や低温.寡日照期での作型で問題となっている。結実不良の原因としては、雌花や雄花(花粉)の発育異常、訪花昆虫の活動不良、日照不足、降雨、肥培管理の不適切々どが挙げられる。着果を安定させるための栽培技術としては、受粉期の温度管理、雨よけ、灌水や施肥量の調節、整枝、ホルモン剤の利用、人工受粉などがある。ここでは、生産安定に直接関わる雌花の着生性や寿命、および保存花粉の利用技術について紹介する.