無加温のハウス栽培でもおいしいブルーベリーを早期出荷できる

摘要

4月から5月、普通栽培よりも2-1力月も早く国内産ブルーベリTが出回り始めている。これは、成熟期を早めた施設栽培によるもので、果実は新鮮で風味がよいと高値で取り引きされている。このよ、つな背景から、ブルTベリーの施設栽培について、みたび(以前、2010年7月号と2011年4月号で紹介した)取り上げることにした。前回と重複する点もあるが、施設栽培の目的、施設のタイプ、そして筆者が行つた無加温のハウス栽培に関する試験結果の一部を紹介する。AH本では(北海道を除いて)、ノーザンハイブッシュおよびサザンハイブッシュの成熟期が梅雨期と重なる。そこで、梅雨期に特徴的な曇天、日照不足、降水などがブルーベリーの品質および収穫作業に及ぼす悪い影響を回避できる方式が、施設栽培である。施設栽培の目的は、具体的には、(1)成熟期を早める(早期出荷)、(2)果実品質を高める、（3）病害虫の被害を避ける、(4)作業性の向上、⑤気象災害の回避、などである。