環境を考慮した低コスト栽培技術に取り組む千葉県農業総合研究センター暖地園芸研究所花き研究室－

摘要

花き研究室では、県内10カ所の農林振興センターから産地の意見を聞き、切り花類の生産者を技術的に支援する新しい栽培法、環境にやさしい栽培技術、新品種育成や水田緑化などの景観形成の技術について研究している。 その取組みの一部を紹介したい。 カーネーションでは今村仁氏（元野菜、茶業試験場久留米支場）が考案した集中開花技術である「起き上がり仕立て」を利用した新しい長期栽培について研究を進めている。 「起き上がり仕立て」は、カーネーションがある程度伸びた後に、茎を横に寝かせて腋芽を生長させて切り花に仕立てる技術のことで、定植数を減らすことで種苗費を削減できる。 通常の栽培法の1／3程度の株数で検討を進めている。 2年目以降も栽培を継続することで、さらに種苗費と改植の手間の削減をねら、つ。