第三者継承で果樹園を次世代へ

摘要

農業の後継者不足が全国的に進hでおり、果樹作経営でも深刻になつている。これは、果樹園地の有効利用、さらには地域農業の存続にも影響を与える大きな問題である。そこで本稿では、このような後継者不足の解消と果樹園地の活用に向けた取り組みの一つとして、家族ではない人へ経営を継承していく「第三者継承」を钗り上げる。「第三者継承」とは、後継者不在の経営の農地や施設.機械を、新たに農業を始めたいと考えている人へ継承するものである。その大きな特徴は、農地等をただ売却したり貸し付けるだけでなく、経営に必要な技術.ノウハウ、地域での信用なども一緒に受け渡していることである。まだ事例数は多くないものの、最近では酪農や稲作、そして果樹作においても取り組みが始まつている。