今年のタリの重要害虫の発生予察と防除対策

摘要

茨城県は、平野部が多く気候も温暖で農業生産環境に恵まれており、農業産出額は四一一八一億円と全国第一一位(一一〇 一二年)を誇ります。産出額の約半分は園芸で占められており、そのうち果樹は一三九億円(一一〇一〇年)です。また、本県では戦後からクリの栽培が盛hであり、ナシ、ブドウに次ぐ主要果樹となつています。本県のクリは、結果樹面積、出荷量とも一九六〇年代に急増し、一九七五年頃をピークに徐々に減少しています(図1)が、現在も結果樹面積三八八〇，a、出荷量四三〇〇t、算出額一六億円(二〇一一年)で全国第一位となつています。主な栽培品種は「丹沢」「筑波」「石鎚」「銀寄」などで、近年では、新品種「ぼろたh」の導入も進められています。