門脈腫瘍栓除去術後，残存腫瘍栓放射線療法を中心とする実学的治療が著効した肝細胞癌(Vp4)の1例

摘要

要旨症例は57歳，男性。 C型肝炎の経過観察中に腫瘍マ-か-が高値となり精査。Vp4門脈腫瘍栓を指摘される。 原発巣は後区域にdiffuseに存在した。 このVp4肝細胞癌に対し，肝後区域切除，門脈腫瘍栓摘出術，胆嚢摘出術を行った。 術後残存した門脈腫瘍栓が術後45日目にもviableであったために肝動脈化学療法，肝動脈塞栓療法，腫瘍栓に対する放射線療法を行い血流の途絶と腫癌の退縮を得た。 門脈腫瘍栓除去術後，残存腫瘍栓に治療された報告はほとhどなく考察を加え報告した。