M結合成分対策と電流駆動の試み--トウイータの塲合

摘要

MFBの実験を始めて以来，スピーカを駆動するのに市販パワー·アンプやプリ～メイン·アンプ，あるいは特にMFBのために作ったわけではない自作パワー·アンプを使つてきましたが，それらのアンプはいずれも電圧出力アンプです。 MFBを掛ける場合は電流出力アンプのうが好ましいというのも理解はできますが，電圧出力アンプでも大きな不都合はありませhでした。 しかし，トゥイータの実験を始めることになって，そろそろ電流出力アンプを使うことも考える必要が出てきました。 仮に振動板が分割振動を起こさず超高域までピストン運勤しているとして，電流駆動した場合と電圧駆動した場合のVC（ボイスコイル）速度は第1図のようになります。駆動力は駆動電流に比例するので，電流駆動時の特性を基準と考えて電圧駆動時の特性を見ると，まずf_0の山が低いのが特徴です。電圧駆動では逆起電力による電磁制動が働くので，電流等区動時と比べると，f_0共振がある程度抑えられるからです。