ロシア製Tung-Sol/6L6復刻版

摘要

1936年に当時の最先端技術を結集して登場した6L6は，従来の出力管に比べて驚異的な大出力を安価に取り出せる高性能さに加えて，最新技術であるメタル管型の外周器を纏った結果,同程度の出力が得られる従来のいかなる出力管に比べても小型に仕上がっている点でも革命的で,業界の大きな注目を浴びて大きな反響を巻き起こしました。 けれども，発熱量の大きさゆえの金属製シェルの過熱が嫌われ,高プレート損失状態での真空漏れ（ステムの真空封止部のクラックが原因）による初期故障が多発した結果，翌年（1937年）には早くもガラス管タイプの6L6Gが生まれました。