石油ピーク後のエネルギー－EPR（エネルギー収支比）から資源の有効利用を考える－

摘要

石油は量的には，まだまだある。 しかし，取り出しやすいものから取り出したため，取り出しにくいものが残った。 取り出すためにエネルギーがかかるため，石油の単価が上昇した。 「取り出して使えるエネルギー」を「取り出すためのエネルギー」で割ったものがエネルギー収支比（EPR）である。 EPRが1では意味がない。 EPRは1以上，なるべく高い数値の方が良い。 EPR1以上でみると，石油はすでに半分以上を使ってしまい，今後は生産が落ちてくる。 このピークの時点を石油では，石油ピークと呼ぶ（第1図）。