熱可塑性プラスチック製ステアリングホイール

摘要

自動車のステアリングホイールの骨格のデザインは長年に渡って大きく変わっていない。通常は剛性と強度を持たせるために鋳造したマグネシウムまたはアルミニウムの芯材と上に運転者を保護するために，オーバーモールドしたポリウレタンの成形部で構成されている。 従来のステアリングホイールの素材はリサイクルしにくく，処理中に廃棄物が生じるので，環境に負荷をかける可能性がある。 SABICイノベーティブプラスチックスは独自のリサイクル可能な熱可塑性プラスチック製のステアリングホイールを開発した。 このステアリングホイールは試作品であるが，自動車用途で必要とされる同様の剛性，衝撃性能，靱性を備えている。環境に優しいソリューションであり，軽量化と原価削減の可能性もある。 また，設計の柔軟性と意匠性による差異化に新しい道を切り開く。