16年の地金価格、一五〇〇－二七〇〇ドル住友商事、一五年－二八年の回顧と展望発表

摘要

住友商事軽金属事業部はこのほど、「二〇一五年－二〇一六年回顧と展望」を策定、発表した。この中で、二〇一大年の地金価格は一千五百ドル～一千七百ドルと予想した。【二〇一五年下半期価格動向】一、第三四半期のアルミは軟調に推移、六年ぶりに一千六百ドルを割った。七月八日の上海株急落を契機に中国景気減速懸念が高まったことに加え、米国利上げ観測を背景としたドル高の進行を受けて七月中にアルミは一千六百ドル台前半まで下落。さらに八月中旬に中国人民元が切り下げられると、同国からのアルミ製晶輸出拡大懸念が広がり、一千五百六ドルまで下げ幅を拡大した。九月中旬には原油市場反騰を受けて一時一千六百ドル台を回復するも、アジア開発銀行が中国のGDP見通しを下方修正すると再び一千五首ドル台に突入した。その後も資源大手グレンコア株暴落やフォルクスワーゲンの不正問題にょる欧州株下落を背景に、アルミは価格回復することなく一千五百七十二ドルで同期間を終えた。