2016年のセンター／誘導品別エチレン需給、生産·消費ともに減－設備停止と定修が主要因／好調な誘導品も微増にとどまる－

摘要

小社調べによる2016年の各センター内エチレン需給動向は、生産量で8.3％減の623万2，000トン（化学工業統計では8．8％減の627万8，900トン）、消費量では4.5％減の536万3，000 トンとなった。定修設備が5社·5プラントと前年の3社·3プラントより多かったことに加え、旭化成·水島のクラッカー（年産52万7，000トン）が2月に恒久停止したため、生 産が減少した。同機の停止は2014年5月における三菱化学·鹿島、2015年5月における住 友化学·千葉に次ぐ3基目であり、需給が引き締まったことや市況が好調だったこともあ って、設備稼働率はいずれのセンターも高かった。2016年にエチレンを生産した全13センター（旭化成·水島も含む）のうち、同年に生産が減少したのは7センターに及んだ。