出光興産·千葉工場、製油所との一体運営に強み～競争力を堅持 －現場力向上にも注力／『日本一のエチレン装置』目指す－

摘要

京葉臨海コンビナートは世界最大規模のエネルギー·素材産業集積地であり、出荷額の47％を石油製品·石油化学製品が占めている。出光興産の千葉事業所は同コンビナートのほぼ中央に立地。千葉製油所と千葉工場（石化工場）が高度にインテグレートされ、原油精製から石化製品の製造までを一貫して行う効率的な体制を構築している。同工場のエチレン設備は生産能力が国内最小ながら、『日本一のエチレン装置』を志向。エネルギー原単位で国内トップを守り続ける傍ら、各社共通の課題でもある現場力の低下に備え、従業員の世代交代とスキルアップにも余念がない。