三菱樹脂の高機能フイルム事業、ASEAN地域で工場新設検討－2016年度は出荷好調／メディカルへの応用や川下展開が課題－

摘要

三菱樹脂の高機能フイルム関連分野では、食品包装向けフイルムや、産業·メディカル フイルム、ディスプレイフイルムなどを取り扱う。2016年はほとんどの製品の販売が好調 で、唯一のマイナス要素は、前年に活況だったインバウンド需要が下火となり、紙おむつ に使われる透湿性フイルム「KTF」の出荷がやや鈍化しているくらい。原料安も背景と して収益性が向上しており、対予算で見ても順調に達成出来そうだ。今後も成長が期待で きる製品を多く抱えており、国内外で一層の事業拡大が見込まれる。海外では、食品包材 用フイルムの新工場建設について、ASEAN地域を有力候補に検討を進めている。