東ソー、PEの「クリーン性」武器に医療·電子分野への展開加速－2015年上期は好調に推移／限られた能力の中で付加価値最大化－

摘要

東ソーは、四日市（三重県四日市市）でHDPE年産12万5,000トン、LDPE10万3,000トン（EVA併産）の設備を、南陽（山口県周南市）でLDPE8万トン（LLDPEとEVA併産）の設備を運用している。国内PEメーカーの中では比較的能力が小規模なため、輸入品との過当競争を避けるべく早い段階からポートフォリオ転換を推進。この差異化戦略の成果もあって2014～2015年にかけて非汎用品の構成比率が半分を超えてきた。今後は自社PEの「クリーン性」を最大の強みとして打ち出し、メディカルや電子分野へ傾注。2018～2019年近傍に非汎用晶比率7割以上を目指す方針だ。