アジアで市場拡大するプラスチック加工機洗浄剤～国内3強の動向－海外比率が伸長／様々な特長生かしユーザーへの提案推進－

摘要

パージ剤（洗浄剤）の市場がアジア地域で拡大している。同剤はプラスチック射出成形機の材料切り替えや塗料の色替え時に使われ、世界で1万3，000トンの市場があると言われる。現状は日本市場がそのうち5，000トンを占め、残りは欧米がメーンとなってきたが、近年は中国を中心とするアジア企業からの引き合いが急増している。パージ剤の国内3大メーカーである旭化成ケミカルズ、ダイセルグループのダイセルポリマー、JNCグループの日祥は、いずれも「今が需要構造変化の過渡期」と口を揃える。それぞれが製品の特長を生かすとともに、顧客へのサポート体制も強化するなど事業拡大に注力。海外では旭化成ケミカルズとダイセルが中国を中心に製造体制を持つ一方、日祥も同社初となる海外生産体制構築を予定している。