三菱化学、LiB用正極材の製造から撤退～水島の設備を9月停止

摘要

三菱化学は、LiB用正極材の製造事業から撤退する。水島事業所（岡山県倉敷市）に保有する年産2，200トン設備を2014年9月に停止し、減損処理する。販売に関しては2015年まで継続し、その後は研究開発機能だけ残して事業撤退する計画。LiB事業は、当初期待していた電気自動車市場の立ち上がりが遅れ、先行投資した設備の負担が重くのし掛かっていた。また競合企業の増加により事業環境も悪化しているため、同社が展開する主要4部材（電解液、正極材、負極材、セパレーター）のうち、今後はより強みを持つ電解液と負極材の事業に経営資源を集中させていく。