産総研／荒川化学、テルペンを安全かつ高効率にエポキシ化

摘要

産業技術総合研究所と荒川化学工業は、過酸化水素を利用した酸化技術によって松やに成分であるテルペンから高効率にテルペンオキシドを製造する製法を共同開発した。テルペンの主成分であるα－ピネンを過酸化水素酸化技術によりエポキシ化する方法はこれまで多数報告されているが、反応効率を高めるために高価なレニウムを触媒に用いたり、有機溶媒を大量に使用するなどコスト面や環境負荷の観点から問題があった。