(PS167)ライム相に着目した塩基度の異なる転炉スラグの粉末X 線回折法による比較

摘要

現在鉄鋼スラグは道路用路盤材などに有効利用されているが、製鋼工程で生成する製鋼スラグは遊離石 灰(free-CaO)を含み、水和膨張性があることからエージングによる安定化が必要とされている。しかし遊 離石灰には純粋なCaO である未滓化ライムのみならず、二価金属酸化物(FeO、MnO、MgO)がいくらか 固溶した晶出ライムが含まれ、固溶度により水和反応が抑制されることが知られている。