(S045)溶鋼脱P 速度に及ぼすスラグ組成の影響

摘要

近年、低温用厚鋼板の使用環境の苛酷化により、極低P 鋼の溶製が求められている。一方、副産物であるスラグの F 溶出規制により、F レス化が求められている。そこで、二次精錬での溶鋼脱P の更なる効率化を目的として、Na2O 含 有フラックスを検討した。前報1)にて、CaO-SiO2-FeO-Na2O-Al2O3 系フラックスを対象に、1873K においてNa2O 濃度と Al2O3 濃度が脱P 速度に及ぼす影響について報告した。本実験では、前報と異なる初期Fe2O3 濃度の条件で、スラグ 組成及び粘性が脱P 速度に及ぼす影響について調査した。