焼結鉱の還元粉化性評価の最適化１（還元ガス組成の影響）Optimization of evaluation of sinter reduction degradation 1 (Influence of reduction gas composition)

摘要

現在、CO_2削減のために低RAR 操業が要求されており、その達成のためには焼結鉱の品質設計が重要である。 従来、高炉シャフト部の通気性に影響を及ぼす還元粉化性の指標としてJIS-RDI が使用されているが、CO/N2 雰囲気の還元であるため炉内条件とは異なる。これまでに、還元粉化に関する検討は非常に多くなされてい るが、還元ガス組成が還元粉化に及ぼす影響についての報告例は少なく、CO_2 存在下（高炉内条件を想定）に おける還元粉化性については統一的な見解が得られていない1),2)。そこで本研究では、炉内状況を反映した 還元粉化現象の適正評価を行うことを目的とし、基礎検討として1)JIS-RDI へ及ぼす影響因子の整理、2)CO_2 ガスの存在が還元粉化挙動に及ぼす影響の調査を行った。