摩擦撹拌接合した超微細粒鋼のミクロ組織と機械的性質

摘要

結晶粒径を1μm程度に微細化した超微細粒（UFG：Ultra Fine Grained以下，UFG）鋼は高強度を示すと共にリサイクル性も期待されるため，新材料として注目されている。 この材料の溶接において熱影響部における結晶粒径の粗大化などの問題が懸念される。そこで，低入熱および低接合温度が期待できる摩擦授拌接合（Friction Stir Welding，以下FSW)のUFG鋼への適用検討として，UFG鋼の接合試験を行い，継手部の金属組織調査，硬さ試験および静的引張試験などの一次調査を行った。