輸出抑制なるか!

摘要

中国ミルに中小規模を中心として高炉操業停止の動きが相次いでいる。こうしたミルは高炉の規模が小さく500立方メートル前後といったものだが、資本力がないから赤字転落に耐えられず高炉停止に追い込まれている状況だ。この動きが中国ミルのトータル生産数塁にどれだけ影醤するかよりも、輸出量に抑制が効くかどうかが問題である。中国経済成長の鈍化に伴い、内需で賄いきれなくなったものが輸出品として世界を席巻しているのが実情だ。輸出市場対象となる国では相次ぎ中国製鋼材を対象に含めたダンピング提訴あるいは調査などが起きる異常事態になっている。中小ミルの高炉操業停止が輸出抑制につながる保証はなく、推移を見極める必要があるだろう。