腸管マクロファージ

摘要

自然免疫細胞であるマクロファージは,Toll-like receptor(TLR)をはじめとするパターン認識 受容体(pattern recognition receptors ： PRRs)を 介して病原体を認識すると,自然免疫系のみなら ず獲得免疫系を活性化することで生体防御に機能 する.定常状態の生体内では,ほぼすベての組織 において恒常的にマクロファージが存在してお り,"炎症1生マクロファ一ジ"と区別され"組織常 在マクロファージ"とよばれる.近年,組織常在 マクロファ一ジの起源や分化誘導シグナルが明ら かになりつつある.