わが国の麻疹排除計画とその実践 2012年の排除をめざして

摘要

2006年度から麻疹風疹混合ヮクチン（measles-rubella vaccine ： MRワクチン）を使用した1歳児(第1期）と小学校入学前1年間の小児(第2期） を対象とした2回接種に加えて，2008年度からはそれぞれ5年間の時限措置として中学1年生(第3期）と高校3年生に相当する年齢のもの（第4 期）も2回目の接種対象となっている.麻疹排除計画初年度である2008年度の最終接種率は，第1期94.3% (最高：三重県98.5%，最低：秋田県88.2%),第2期91.8% (最高：秋田県97.3%，最低：沖繩県88.1%)，第3期85.1% (最高：福井県95.5%,最低：福岡県75.7%)，第4期77.3% (最高：山形県91.9%，最低：東京都60.7%)であった.