ウクライナ議会選とロシアの対応

摘要

10月28日、ウクライナ最高会議（議会）の選挙が実施された。今回は、この選挙戦をめぐる動向·結果と、ウクライナ政局に対するロシアの対応につき吟味する。独立後のウクライナの最高会議選挙は、1994年は全面的に小選挙区制で、1998年と2002年は小選挙区·比例代表並立制で、2006年と2007年は全面的に比例代表制で実施された。そして、今回の選挙は、久し振りに小選挙区·比例代表並立制で実施された。これは、2011年11月の法改正によって決まっていたものであり、それには野党も賛成していた。