中間後分岐作業性に優れたFTTH用光ケーブルの開発

摘要

日本国内のFTTH加入契約数は1900万を突破し、今後も堅調に増加していく見込みである。FTTH の開通工事を効率良く行っていく為に、工事時間を短縮化及び容易化する配線物品が望まれている。FTTHの開通工事で行われるSZ撚光ケーブルの中間分岐作業では、ケーブルの押さえ巻き及び粗巻きを除去する為に刃物工具が必要であり、テープ心線を外傷させる懸念から慎重な作業が求められていた。また粗巻きを除去する際にはもつれが発生し、煩雑なもつれ解消作業をともなうこともある。今回筆者らは押さえ巻きに接着する特殊粗巻きを採用することで、粗巻きの除去作業を不要としたケーブルを開発し、中間後分岐作業時間を短縮化した。