近年,マーケティングやショッピング,防犯などの分野において屋内測位技術に関する関心が高まっており,Wi-Fi測位,IMES(Indoor MEssaging System),iBeaconなどの屋内測位方式が広く研究されている.本研究では,IR-UWB(Impulse Radio Ultra-Wideband)を用いた屋内測位方式を検討している.本方式はTOA(Time of Arrival)による測距および測位を採用しており,他の屋内測位技術と比較して測位精度が高いという特徴がある.本稿では,IR-UWBを用いた測距·測位の基本構成および特性を示し,展示会場に設置したデモ用択-UWB測位システムを用いた実験を通して,測距·測位に用いる固定局の数を変化させた場合に測位結果の精度(ばらつきの大きさ)および確度(真値との絶対誤差)がどのように変化するのかを検討した.終わりに,本方式を社会実装するための今後の展望について述べる.
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