ユーザ受信品質分布分析に基づく適応型アドミッション制御方式に関する一検討

摘要

映像配信等のリアルタイムアプリケーションの品質安定化のためには，サーバ·端末間の線的制御のみでは限界があり，ネットワークとしての輻輳規模把握·リソース制御とサーバ·端末間制御を連携させつつエンド·トゥ·エンドでネットワークリソースを最適に運用して配信品質を安定化する技術の実現が望まれる．本稿では，そうした技術の一つである，ユーザ受信品質分布に基づく適応型アドミッション制御技術について，任意のストリーム帯域／ボトルネック帯域比率におけるユーザ体感品質維持可能なユーザ接続速度の上限の明確化を目的に，同上限のシステム設計上からの予測値を算出し，実際に検証した結果を示す．