基幹業務と制御システム統合の(Enterprise-Control System Integration)標準化－SP95の現状について

摘要

狂牛病，乳製品の汚染，銀行や航空会社の統合化によるコンピュータシステムダウンなど，ここ2，3年での日本の基幹業務·制御システムでの重大な問題の発生は驚くばかりである．これは新しい時代の流れ，情報の統合化に際し，そのシステム構築での注意点の何かが不足しているためといわざるを得ない．以下に紹介するSP95はこれら統合に関する技術と深い関わりあるものである．SPとはStandard and Practiceの略でISAが作成している．なお作成された規格が標準の場合はS番号が付けられる．本標準は現在作業中のものであるが，その背景，概要，今後について紹介し，どのようなものであり何ができるかについての示唆を得る材料を提供するものである．