バイオハザード対策施設の省エネ対策：施設の運用とエネルギー消費特性からみた効果的な対策

摘要

京都議定書に従って我が国の温室効果ガス排出量を1990年比で6％削減するという目標達成期限が2008年～2012年と間近に迫っている。 地球温暖化に寄与する温室効果ガスの内CO{sub}2の果たす役割は85％と高く、化石燃料の燃焼に伴うCO{sub}2の排出量を削減する省エネルギーが、今、あらゆる分野で求められている。 バイオハザード対策施設についても例外ではなく、可能な省エネルギーの対策を打つことが必要である。 しかしバイオハザード対策施設は安全が最優先される施設であることから、一般の施設と同様の省エネルギー対策が必ずしも適用できるわけではない。 そこで、本稿では、バイオハザード対策施設の設備や運用の特徴、エネルギー使用の特性を明らかにし、安全第一を前提に、どのような省エネ対策が有効であるかについて考察する。