低ロスと高性能を両立！きめ細かく制御できるソフトウェア電源を作る：インバータ／ディジタル電源用の定番マイコンdsPIC33Fプログラミング入門－③A-Dコンバータの使い方

摘要

前回は，電源の制御を司る中心デバイスdsPICマイコンのPWMの設定方法について解説しました．ディジタル電源として完成させるためには，PWM以外に一定時間ごとに入出力電圧をCPUに取り込んで，PID制御の計算を行う機能が必要です．今回はA-D変換と，A-D変換完了割り込みを追加して，ディジタル電源などに応用できるソフトウェア·テンプレート（後出のリスト3）を作成します．本稿はデータシートや実験で確認した内容を元に，理解をサポートするために簡略化した等価回路などで解説しています．dsPICは多機能のため複雑であり，なかなか想像したとおりには動きません．筆者の誤解やデータシートの誤記がある場合もありますので，必ず実機で確認して使ってください．