京都議定書《CO{sub}2削除》に貢献するクリーンルーム空調省エネ技術IV：ボールクリーニングシステム－冷凍機の高効率維持を実現する全自動チューブ洗浄装置

摘要

最近では、地球温暖化防止の推進もあり、省エネルギー機器の開発が格段に進んでいる。 ターボ冷凍機では、COP（成績係数）が6を超える機種が現れている。 しかし、いかに高効率の機械であっても、実際の運転でその高効率を維持しなければ意味がない。 冷却水系統の汚れ等で、冷凍機のコンデンサチューブにスケールが付着してしまっては、熱交換効率が悪くなり、せっかくの高効率機も台無しで、低効率での運転を余儀なくされる。 また、未利用エネルギーの有効利用もさかんに行われ、河川水や下水処理水などが積極的にヒートポンプの熱源に利用されている。この場合も問題となるのは、水質によるヒートポンプ熱交換器チューブ内のスケール等の付着によるヒートポンプの能力や効率の低下である。このような冷凍機のコンデンサや熱交換器のスケール防止に、水処理剤を使用したり、化学洗浄を行ったりする場合があるが、地球環境問題からあまり好ましくない。 また、定期的に水室を開放して、ブラシ洗浄を行ったりするが、サービス員の手間やコスト面で問題がある。 以上のような理由から、ここでは、ターボ冷凍機や吸収冷凍機などのシェルアンドチューブタイプのコンデンサや熱交換器を有する冷凍機やヒートポンプのチューブ自動洗浄装置として、ボールクリーニングシステムを紹介する。 このシステムは、省エネルギー及びメンテナンスの省力化に大きな効果が期待でき、京都議定書のCO{sub}2削減に貢献できるものである。