サージ対策の処方せん：インパルス·ノイズや雷サージから機器を守る－長距離通信回路のサージ対策例

摘要

酸化亜鉛パリスタZNRを使ったISDN通信端末の雷サージ対策を紹介します．ISDN通信端末は同じ信号ラインに並列に何台も接続されるので，出力インピーダンスに制約があります．やみくもに静電容量が大きいZNRを使うと波形がなまって通信エラーが起きる ことがあります．また，ZNRは制限電圧がパリスタ 電圧の3～5倍になるので，ZNRのみでは機券を保護 し切れません．ZNR以後の回路による保護が必要です．ISDN通信のしくみを図1に示します．NTTのアナログ電話回線とISDN通信端末の間にDSU（Digital Service Unit）と呼ばれる回線接続用のインターフェース変換装置があります．アナログ電話回線側をU点，ISDN通信端末側をS/T点といいます．ISDN通信端末のS/T点における雷サージ試験対策を紹介します．