高信頼な踏切制御子のFPGA実装に関する検討

摘要

鉄道の単線区間では，踏切制御子が踏切を挟んで両側に取り付けられるため，踏切制御子の1つは運転列車の方向に従ってマスクされる．しかし，この方式では，しばしば踏切が遮断されたままで鳴り止まない「警報持続」が発生しており，問題となっている．この問題を解決するため，踏切制御子自身に方向検知機能を持たせる方式を検討した．現在までに，踏切制御子の電圧波形変化の特徴を分析することで，列車方向が検出できる可能性を明らかにした．本研究では，列車方向検出機能を持つ高信頼な踏切制御子を開発することを目指した．MATLAB／Simulinkを用いて，踏切制御子のモデル化を行った後，FPGAへ実装する手法について明らかにした．