GHz帯の妨害波測定場の評価方法の提案（2）－周波数帯域1GHz～6GHz,新しく開発したコニカルダイポールアンテナを用いて

摘要

第一報では短縮ダイポールアンテナを用い1～6GHzの周波数帯域を三つの帯域（1～2，2～4，4～6GHz）に分けて、放射電磁妨害波測定場の電波伝播特性と自由空間の伝播特性とを比較評価する方法が有効であることを報告した。本報では、短縮ダイポールアンテナを、新たに開発した1～6GHzの帯域をもつ無指向性（Ommi-Direction）超広帯域アンテナ〔コニカルダイポールアンテナと命名した〕に置き換え、1～6GHzの周波数帯域を分割することなく、測定場の評価をおこなった実験結果を報告する。第一報と同様に放射電磁妨害波測定場の電波伝播特性を、水平·垂直各々の偏波面について測定し、各々の周波数ごとに水平·垂直の測定値が同じになれば、その放射電磁妨害波測定場は自由空間の特性を持っていると判定する確認方法である。測定の結果から、この評価方法は理論的で且つ合理性に富んだ評価方法であることが実証できた。