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【24h】

マルチコアプロセッサのためのスレッド間共有データを考慮したキャッシュ機構

机译:考虑多核处理器线程之间共享数据的缓存机制

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摘要

マルチコアプロセッサでは,ラストレベルキャッシュ(LLC)を複数のコアで共有している.このため,LLC上には複数のスレッドで共有しているデータ(共有データ)が存在する.複数のスレッドからアクセスされる共有データは,単一のスレッドからしかアクセスされないデータ(私有データ)に比べ再利用性が高い.しかし,共有データと私有データの区別を行わないデータ管理では,私有データによる過剰なキャッシュ占有のため,共有データを十分に保存できずヒット率の低下を招く.そこで,本研究では,並列プログラムの実効性能向上を目的とし,複数のスレッドに共有されるデータとそれ以外のデータをLLC上で個別に管理するキャッシュ機構を提案する.提案手法は,LLC上のデータを共有データと私有データに分けて管理することで,再利用性の高い共有データを優先的にLLCに保持する.これにより,共有データのヒット率が向上し,並列プログラムの実効性能向上が期待できる.シミュレーションによる評価結果から,提案手法は,LRU置換ポリシに基づくキャッシュ機構と比較して最大1.70倍,平均1.13倍の性能向上を可能にすることが明らかとなった.
机译:在多核处理器中,最后一级缓存(LLC)由多个内核共享。因此,LLC上有多个线程共享的数据(共享数据)。由多个线程访问的共享数据比仅由单个线程访问的数据(私有数据)更可重用。但是,在不能区分共享数据和私有数据的数据管理中,由于私有数据过多的高速缓存占用,不能充分存储共享数据,导致命中率降低。因此,在这项研究中,我们提出了一种缓存机制,旨在管理由多线程共享的数据以及LLC上的其他数据,以提高并行程序的有效性能。在提出的方法中,LLC上的数据分别作为共享数据和私有数据进行管理,并且具有高可重用性的共享数据优先保留在LLC中。结果,提高了共享数据的命中率,并且可以期望提高并行程序的有效性能。从仿真评估结果可以看出,与基于LRU替换策略的缓存机制相比,该方法可以将性能提高多达1.70倍,平均提高了1.13倍。

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