CO{sub}2の回収·隔離と水素製造（後編）：明日のクリーンな水素社会を目指して

摘要

水素は、さらに圧縮するかあるいは液化して、天然ガスと同じ方法で貯蔵することが可能である。 天然ガスと根本的に異なる点は、水素がずっと低いエネルギー密度であることで、そのために水素を任意のスペースに天然ガスと同じエネルギー豊を貯蔵するには、天然ガスよりもずっと圧縮せねばならない。 圧縮された場合、例えば、よりバ、さな水素の分子が漏洩しないようにコンプレッサーのシール部などの設計変更といったいくつかの技術改尊はあるが、基本的に圧縮天然ガスと全く同じ方法で扱うことが出来る。 水素は標準的に200～300barの圧力で容器内に圧縮、貯蔵されるが、700barまでの圧縮が可能と考えられている。 しかしながら、大規模タンクでの貯蔵はガス体が望ましい。 液体での貯蔵では、水素の液化温度（－253℃）がずっと低いことから、天然ガスを液化する場合よりも、さらに多くのエネルギーが費やされる。 液化水素は厳重に断熱絶縁された容器に貯蔵されねばならない（第18図）。