〈特集：エンジニアリングの情報化と支援ツール〉－Flarenet＜フレアーネットワークシミュレーターの紹介＞

摘要

今回は、ハイプロテック社がリリースしているフレアーシステムシミュレータ「Flarenet」を紹介する。 プラント開発において、プロセスシミュレータを用いてプロセスの物質収支、熱収支等をとることは一般的によく行われているが、どうしてもフレアー計算などは、後手に回りがちである。 プラントの安全性検討は非常時にしか役に立たない、また開発にはコストがかかると何かと後回しにされてしまいやすい。 そうはいってもプロセスを設計する際にフレアー、ベントシステムの設計は、非常に重要な項目であることは誰でも認識している。 そういう状況下で、一旦プラントが事故を起こすとプラントの競争力を議論することすら出来なくなってしまう。 大競争時代を迎えた今日、安全なプラントを設計·運転するというのはこの厳しい国際競争の中でますます重要なことになってきている。 また、フレアーシステム設計は、これまでエンジニアの経験に大きく依存していた。 どのシナリオについて設計を行うか、行わないかと言うことは、主に時間的制約などから取捨選択を行っていた。 設計段階で、ただ「時間が足りない」という理由でシナリオ評価を怠っていた場合に、実際に運転が始まった際に大きく問題になることがある。 ところが今回紹介するフレアーシステムシミュレータ「Flarenet」を用いれば、簡便に厳密なフレアーシステムの計算を行うことが出来るようになる。