円形局所減肉を有する薄肉圧力容器の内圧強度特性

摘要

石油精製プラントや石油化学プラントなどのプラント類では、ボイラーや第1種圧力容器（以後ボイラー等という）が多数使用されている。 これらのボイラー等では、原則年1回の開放検査が義務付けられている。しかし、特別に認可を受けた優良な事業所では、2年あるいは4年の連続運転が認められている。 最近、さらに長い期間での連続運転を希望する声があるとも言われている。 その一例として、特別区域法に基づいて、6年の連続運転が許可された例がある。 一方、既に35年を超えて使用されているボイラー等があり、このような高経年化したボイラー等の長期連続運転時の安全性を保証することは、安全工学上重要な課題である。 高経年化したボイラー等で想定される劣化現象としては、次のようなものが考えられる。