ソーラーハイブリッド燃料

摘要

日照太陽エネルギーを利用するには、太陽光を電気、熱、化学エネルギー（ソーラー燃料）のいずれかに変換することが必要となる。 再生可能エネルギーの中で、日照太陽エネルギーは代替一次エネルギーとしてもっとも有望であるが、いかにソーラー電力（電気エネルギー）やソーラー燃料（化学エネルギー）のコストを化石エネルギーと競争できるようにするかが課題である。 しかし、すでに太陽熱発電ではサンベルトでの発電コスが化石燃料と競争できるところまできており、サンベルトでの大電力発電需要にどう設備投資の導入を図るかという段階にある。 また太陽電池は大量生産によりどこまで低価格化できるかという段階に来ている。 このように化石エネルギーと競争可能なものとして日照太陽エネルギーを電気エネルギーとして利用することは、かなり現実的なものとなりつつある。 また本稿で述べるように「ソーラー燃料」としての利用においても、ソーラーハイブリッド燃料生産という技術においてコスト的にも現実的なものとなりつつある。