第66回セメント技術大会を開催--論文賞に乾燥収縮関連など4件

摘要

セメント協会は5月29～31日，東京·西池袋のホテルメトロポリタンで第66回セメント技術大会を開催した。1947年から，セメント·コンクリートに関する技術·研究の成果を発表し，材料科学に特化した技術情報の発信および意見交換を行う場として活用されており，セメント業界関係者を中心に約600人が参加した。　今大会の一般発表件数は152件で，その約4割が20～30歳代の若手研究者の発表だった。以前からセメント技術大会は若手の登竜門といわれているが，現在もその意義は継承されている。特別講演では，公益財団法人リバーフロント研究所の竹村公太郎代表理事（元国土交通省河川局長）が『日本文明とインフラ·ストラクチャー』と超し，インフラ整備のあるべき姿とその実現のための方策について提言。また，東京大学大学院工学系研究科建築学専攻の野口貴文准教授が『サステナブル社会へのコンクリートの貢献に向けて』をテーマに最近の動向を紹介した。